近年、住まいの外回り(エクステリア)を単なる「屋外」としてではなく、「第二のリビング(アウトドアリビング)」として活用するスタイルが定着しつつあります。新築やリフォームの計画において、リビングの窓からフラットに続くウッドデッキやタイルテラスを設置することは、空間を視覚的に広く見せ、開放的な暮らしを実現するために非常に効果的です。しかし、せっかく素敵なテラスを施工しても、「完成後にどう過ごせばいいか分からない」「結局、洗濯物を干すだけのスペースになってしまった」という声も少なくありません。
お庭やテラスを真の「アウトドアリビング」として機能させるために不可欠なのが、屋外環境に耐えうる「ガーデンファニチャー(屋外用家具)」の選定です。
横浜・神奈川エリアで数多くの外構工事を手掛けるヒールザガーデンが、雨風や紫外線に負けない家具の素材選びから、ラグやクッション、照明を使った空間の演出方法、そして台風などの災害や防犯への対策まで、ワンランク上のおしゃれな空間づくりの秘訣を徹底解説します。ご希望のライフスタイルに合わせた家具選びで、敷地内の空間を最大限に活用しましょう。
この記事で分かること
- 屋外で長く使える!素材別の耐候性と特徴
- 過ごし方で変わるアイテムの選定
- 屋外用ラグ、クッション、ガーデンライトによる居心地のよい演出テクニック
- オフシーズンの収納方法と、強風・台風・防犯に備える安全対策
- インテリアと調和するアウトドアリビング・テラスの施工事例
- ガーデンファニチャーに関するよくある質問(FAQ)
1.ガーデンファニチャーの素材別 対候性と特徴
室内用の家具をそのままお庭で使用すると、紫外線や湿気によってあっという間に劣化し、カビの発生や木材の腐朽、金属のサビを引き起こします。そのためお庭で使う家具は、屋外環境での使用を前提として作られたガーデンファニチャーを選ぶ必要があります。
屋外に設置する家具に必須なのが「耐候性(たいこうせい)」です。ここでは、代表的な4つの素材について、それぞれの特徴をご紹介します。
チーク材(天然木)
木製の温かみや自然との調和を重視する方には、高級木材である「チーク材」がおすすめです。チーク材には天然の油分が豊富に含まれており、木材でありながら水に強く、腐りにくいという優れた特性を持ちます。豪華客船の甲板にも使用されてきた歴史があり、その耐久性は折り紙付きです。購入時は美しい黄金色(ハニーブラウン)をしていますが、屋外で紫外線に当たることで徐々にシルバーグレーへと退色していきます。この経年変化(エイジング)もチーク材ならではの魅力であり、植栽の緑や自然素材の建物外壁と美しく馴染みます。
スチール・アルミニウム(金属素材)
モダンでスタイリッシュなデザインを好む方には、アルミやスチールなどの金属製ファニチャーが適しています。コンクリートの打ちっ放しや、シックなタイルの床、クールなデザインのカーポートなど、無機質なエクステリア設備との相性が抜群です。
強度と耐久性に優れたスチールは、長く使える安心感がある素材です。加工しやすく、様々なデザインを表現できることも魅力です。ある程度の重量があるため、風が強い場所など安定感を求める場所におすすめです。一般的にはサビに弱いと言われますが、表面に粉体塗装(パウダーコーティング)を施すことで、見た目の美しさを長期間キープできます。
アルミニウムは非常に軽く、サビに強いため、海沿いのエリア(横浜・神奈川の湘南エリアなど)でも安心して使用できます。
金属素材は、夏場は表面温度が高くなるため、クッションを敷くなどの対策をするとよいでしょう。
FRP(強化プラスチック)
ポリエステル樹脂にガラス繊維を組み合わせて強度を向上させたFRP(強化プラスチック)で作られたファニチャーは、非常に軽量であることと強度が高いことが魅力。移動やレイアウトの変更も容易で、シーンに合わせて気軽に使えます。カラーバリエーション、デザインも豊富です。スタッキング(重ねての収納)できるものが多く、複数あっても収納場所がコンパクトですむのも嬉しいポイントです。
対候性、耐久性にとても優れていることから、日当たりが良く雨ざらしになる場所でも安心して使うことができます。
人工ラタン、ロープ(合成樹脂素材)
リゾートホテルやカフェのテラス席などでよく見かけるのが「人工ラタン」「ロープ」を使ったガーデンファニチャーです。
人工ラタンは、高密度ポリエチレンなどの樹脂(プラスチック)を籐(ラタン)のように編み込んだもので、天然のラタンが持つナチュラルでリラックスした印象を保ちながら、水濡れや紫外線に非常に強いという特徴があります。雨に降られてもサッと拭くだけですぐに使用でき、泥汚れなども水洗いが可能です。軽量で移動もしやすいため、日差しの向きに合わせて配置を変える際にも便利です。
同じように樹脂素材でつくられているロープを使用したガーデンファニチャーも、リゾート感のあるお庭やおしゃれに演出ができるために人気があります。人工ラタンもロープも、対候性、耐久性に特に優れていることから、日当たりが良く雨ざらしになる場所での使用に適していると言えます。
人気故に、編目がほつれる、色褪せなど劣化が早い、質感が不自然、などの品質があまりよくない安価な商品も多く出ているため、選ぶ際には信頼できるメーカーのものを選ぶなど、注意が必要です。
※ファブリック素材
アクリル、ポリエステル、ポリプロピレンなどのプラスチック繊維は、クッション、ソファカバー、ラグなど、ガーデンファニチャー用のファブリックに使用されます。水に強く、屋外での使用に適しています。
2.過ごし方で変わるアイテムの選定
例えば同じ“イス”であっても、目的によって心地よく過ごせる形状は違ってきます。お庭での過ごし方を決めることで、どんなファニチャーが適しているのかが明確になってきます。
ダイニングスペース(食事を楽しむ)
家族でバーベキューをしたい、休日の朝食を外で食べたい、ゆっくりとお茶をしたい…このように食事を楽しむことが目的の場合は、広めのテーブルと背もたれのあるダイニングチェアのセットが必要です。室内から直接料理や食器を運びやすい位置(掃き出し窓のすぐ外など)に設置することで、準備や片付けがスムーズに行えます。また、日中の強い日差しや突然の雨対策として、テラス屋根や大型のオーニング、パラソルなどを設置すると、より快適に過ごせる空間となります。
ラウンジスペース(くつろぎ・癒やし)
読書やお酒をゆっくり楽しんだり、ただのんびりと景色を眺めたりするためのスペースには、座面が広くゆったりとしたソファや、リクライニングチェア、ロッキングチェアなど、リラックスできるイスとローテーブルのセットがぴったりです。もっとくつろいで過ごしたい方には、サンラウンジャーやラグで寝転がれる空間にするのもおすすめ。
目隠しフェンスや適度な高さの植栽で周囲からの視線を遮り、日差し対策にパラソルを設置すれば、プライバシーが保たれてより一層リラックスできる「おこもり空間」の完成です。
3.ラグ・クッション・照明によるワンランク上の演出テクニック
家具を置いただけでは、どこか殺風景で「外のまま」という印象になりがちです。室内のリビングと同じような「居室感」を演出するためには、ファブリック(布製品)や照明の活用が効果的です。
家具の下に「屋外用ラグ」を敷くことで、ぐっとおしゃれな空間になります。ポリプロピレンなどの水洗い可能な素材で作られたアウトドアラグを一枚敷くだけで、床面(ウッドデッキやタイル)と家具の空間が視覚的に区切られ、一つの「部屋」としてのまとまりが生まれます。ソファやチェアには、アウトドア用クッションをいくつか並べれば、差し色としてデザインのアクセントになるだけでなく、座り心地も格段に向上します。屋外用の製品ではありますが、雨天時は保護カバーをかける、室内で保管することで、きれいに長く使うことができます。急な雨や、汚れてしまい洗ったあとなどは、風通しの良い場所で乾燥させましょう。
そして、夜間の雰囲気を決定づけるのが「照明(ガーデンライト)」です。全体を煌々と明るく照らすのではなく、家具の足元を照らす間接照明、植栽を下からライトアップするスポットライト、そしてテーブルの上に置く充電式のポータブルランタンなどを組み合わせることで、高級感あふれるドラマチックな光の演出が可能になります。照明の計画は外構工事の初期段階から組み込んでおくことで、配線を綺麗に隠すことができます。
4.オフシーズンの保管方法と、台風・防犯に対する安全対策
屋外使用を前提にしているため、対候性・耐久性にすぐれているガーデンファニチャーですが、直射日光や風雨に長期間さらされれば、劣化は避けられません。オフシーズンや梅雨時期、長期間使用しない際には、可能であれば室内や物置内、保護カバーをかけて軒下など、少しでも雨風をしのげる場所で保管することで、より長い期間、美しく安全に使うことができます。時々カバーを外して換気を行うと、カビの発生防止に効果的です。
クッションやソファなどのファブリックは、特に湿気がこもりやすいため、オフシーズン中に限らず、雨天時には室内での保管を推奨しています。
どんなに耐候性が高い家具であっても、台風の暴風によって飛ばされてしまえば、ご自宅や近隣の建物、車に深刻な被害を与える凶器となってしまいます。
強風が予想される際は、軽量なチェアやクッション、パラソル類は必ず室内に取り込むか、敷地内の物置などの外部収納スペースに片付けるようにします。収納スペースがない場合や、重量があって動かせない大型のテーブルやソファは、防水性の高い専用の家具カバー(保護カバー)をしっかりと被せ、ロープ等で柱やフェンスの基礎部分に固定する対策が必要です。ガーデンファニチャーを検討する際は、悪天候の保管場所も決めた上で購入すると、いざという時に慌てることがありません。
また、高級なガーデンファニチャーは盗難のリスクもゼロではありません。お庭が通りに面していて、フェンスなどもないと容易に運び出すことができてしまいます。敷地の境界には高さのあるフェンスを設置する、錠付きの門扉を設置するなど、物理的に運び出すことが難しい外構デザインにすることで、盗難防止につながります。
これらの対策として有効なのが、作りつけのガーデンファニチャーです。コンクリートや木材で、他のエクステリアと一体化したテーブルやベンチを作ることが可能です。室内保管の必要や、飛ばされてしまう心配、盗難のリスクなく、ガーデンライフを楽しむことができます。一見メリットばかりのように思えますが、置き型の家具よりもコストがかかること、移動や入替えが気軽にできないことは懸念点といえます。ファニチャーの使い方が固まっており、配置が変わる可能性がないお庭におすすめです。
インテリアと調和するアウトドアリビング・テラスの施工事例
5.よくある質問(FAQ)
Q. ガーデンファニチャーは一年中外に出しっぱなしでも本当に大丈夫ですか?
屋外専用に作られた家具であれば、基本的には出しっぱなしでも問題ありません。しかし、風雨にさらされ、紫外線や土埃、排気ガスなどの影響により、徐々に汚れや劣化は蓄積します。寿命を延ばし、美しい見た目を保つためには、定期的なメンテナンスと、使用しない時期(冬場や梅雨時)には専用の保護カバーを掛ける、軒下に保管するなどの対策をお勧めします。特にクッションやラグなどのファブリックは、雨天時には室内に取り込む、定期的に陰干しをするなどのメンテナンスを推奨しています。
Q. 屋外用の家具は室内用と比べて費用が高い気がするのですが、相場はどのくらいですか?
過酷な外部環境に耐える特殊な素材を使用するため、同等の室内用家具と比較すると費用はやや高めになる傾向があります。インターネットや量販店で購入できるお手頃のものから、より高品質でデザイン性の高いガーデンファニチャーブランドの製品まで、価格帯はとても広いと言えます。しかし安価な商品は、耐久性に欠けたり、屋内保管を前提としていたりするものもあります。一般的なダイニングセット(テーブル+チェア4脚)で10万円〜30万円前後、ゆったりとしたラウンジソファセットで20万円〜50万円程の価格帯であれば、品質やデザインも満足できるのではないかと思います。
Q. ウッドデッキやテラスと一緒に、家具の手配やコーディネートも業者にお願いできますか?
はい、可能です。私たちヒールザガーデンでは、外構やエクステリアの設計・施工だけでなく、完成後の空間に合わせたアウトドア家具のトータルコーディネートも承っております。エクステリア全体と家具のデザインを統一することで、より一体感のある洗練された空間をご提案いたします。家具の搬入や組み立て、配置まで一貫してお任せいただけますので、お気軽にご相談くださいませ。
6.まとめ:外構とガーデンファニチャーの融合が豊かな暮らしを作る
本記事では、お庭やテラスを第二のリビングに変えるための、ガーデンファニチャーの選び方とコーディネート術について解説しました。耐候性・耐久性の高い素材を選び、ダイニングやラウンジといった用途に合わせたアイテムの選定を行うことで、屋外空間の使い勝手は飛躍的に向上します。さらに、ラグや照明による演出を加え、台風時の収納や防犯対策までしっかりと計画することで、安心で快適なアウトドアリビングが完成します。
フェンスやデッキといったハード面の整備だけでなく、「そこでどう過ごすか」というソフト面の計画こそが、外構工事の満足度を左右します。
横浜・神奈川エリアで外構リフォームや新築エクステリアの計画を進める際は、ぜひ「家具を置くこと」を前提とした空間づくりをご検討ください。ヒールザガーデンでは、デザインと機能性、そしてセキュリティを考慮したトータルプランニングのご提案をいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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